はじめに
Apache Zookeeperは、分散システムのためのOSSであり、大規模なシステムの構築や管理に役立ちます。
ここでは、Apache Zookeeper 3.7.1 をUbuntuにインストールする方法を解説します。
環境
- Ubuntu 22.04
- OpenJDK 11
手順
ダウンロード
今回は、/usr/localディレクトリにダウンロードします。
tarファイルをダウンロードする
wget https://downloads.apache.org/zookeeper/zookeeper-3.7.1/apache-zookeeper-3.7.1-bin.tar.gz
tarファイルを展開する
tar -zxvf apache-zookeeper-3.7.1-bin.tar.gz
tarファイルは不要なので削除する
rm apache-zookeeper-3.7.1-bin.tar.gz
ディレクトリ名を変更し、/usr/localに移動させる
sudo mv apache-zookeeper-3.7.1-bin /usr/local/zookeeper
PATHに追加する(後述する「補足:サービスに登録して起動」を実施する場合にはこの手順は省略する)
echo export PATH='$PATH:/usr/local/zookeeper/bin' >> ~/.profile
source ~/.profile
設定ファイル
confディレクトリに移動する
cd /usr/local/zookeeper/conf
zoo.cfgを作成する
cp -a zoo_sample.cfg zoo.cfg
データ保存ディレクトリを変更する
sed -i -e 's/^dataDir/#dataDir/' zoo.cfg
sed -i -e '/^#dataDir/a dataDir=\/usr\/local\/zookeeper\/data' zoo.cfg
zoo.cfgのその他の設定は必要に応じて変更すること。
設定項目については下記ページを参照。
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同一ディレクトリに存在するlog4j.propertiesも必要に応じて変更すること。
起動確認
PATHが通っているので、下記コマンドで起動できる
zkServer.sh start
補足:サービスに登録して起動
サービスファイルを作成する
sudo vi /etc/systemd/system/zookeeper.service
[Unit]
Description=Apache Zookeeper Service
[Service]
Type=forking
ExecStart=/usr/local/zookeeper/bin/zkServer.sh start
ExecStop=/usr/local/zookeeper/bin/zkServer.sh stop
ExecReload=/usr/local/zookeeper/bin/zkServer.sh restart
[Install]
WantedBy=multi-user.target
再読み込みする
sudo systemctl daemon-reload
起動する
sudo systemctl start zookeeper
おわりに
Apache Zookeeper 3.7.1 をインストールする方法を解説しました。
必要に応じて他のノードにもインストールすることで、クラスタ構成にすることもできます。